開親子だけではないですが、人それぞれ木彫鑑賞の視点は千差万別。また彫刻師の皆さんも作品を生み出す際、何処に重きを置いて作事していくか考えておられると思います。
開親子の場合は、①でもお話しした動きのある部分はもちろんですが、他にもうーんと思わせる部分があります。
その中でも特筆すべきは、間合いの取り方ではないでしょうか!
これは作品にとっても非常に大事なことだと思います。
熊取五門の正面土呂幕もそうですが、静の作品の代表は岸和田旧市中町の朽木隠れでしょう。広い土呂幕に派手な合戦の躍動感は無いですが、逆に緊迫感が、感じらる独特の世界観が広がる名作です。

淡路島の同じ場面のサマでは、朽木に隠れている頼朝がもっと手前に配置されてますが、この土呂幕では奥に配置されており、より奥行きを感じますね。大庭景親の乗る馬を引っ張っている緊迫感の中に動きをもたらしてるなと感じました。
緊張感の表現は荒々しさを表現するよりも難しそうですね。その空気感が十分に伝わってきます。左が大庭景親、右の地面に手を付いているのが梶原景時(奥の朽木の前にいる人物にではなく)という理解で合っていますでしょうか
この空間の使い方が絶妙ですよねー
空間空間の中、土部も草木などの配置の仕方も考えられてますねー
特に朽木隠れの場面では、大庭景親と朽木の前の梶原景時の距離感は大切になります。
この場面に限らず、開さんの空間の使い方は絶妙ですね。