淡路島は、開さんはじめ舜さんからの木下一門、萬屋さんと本当に名人が多いですよねーその中でも、我々が若い時、泉州っ子の間では舜さんが一番人気でした。開フェチの私ですが、自町のだんじりは舜さんが責任者です♫
構図にしても彫方にしても一朝一夕では確立できないので、彫る機会と世代の積み重ねの中で育まれてきた工夫が今の彫刻のベースになっていると感じました。仕入れ地車(完成品の購入)から注文地車?への流れも面白いですね。それだけ施主がこだわりを持ってきたということと思われますが、大工さん彫師さんだからこそわかる塩梅みたいな部分も大切ですね。
だんじりの製作年は昭和14年ですが、この頃、俗に言う仕入れだんじりが多く製作されており、その一台であったので、彫りものの製作年は定かではありません。うちの村にとっては大事な宝物です。
淡路島、とくに生穂の町から彫刻師の名人を多数輩出したこと、今でも不思議に思います。この作品は舜さんの初期の作品ですか?シンプルな構図だからこそ、対峙する騎馬武者の緊迫感をも想像し戦う場面により深みをもたらしてるのかなと思いました。