開親子の作品の魅力は数々ありますが、その作品を観る時の楽しみ方を少し…まずは、やはり動かない木彫りを如何に動きのあるものに魅せるか!着ている衣服や周りの情景などに動きをつける…例えば、風になびく衣装、炎なども大事だと思います。開さんは中心人物はもちろん周囲のなんて事もない部分を活かす事にかなり長けており、作品からは今にも動き出しそうな雰囲気が感じられます。
彫物では、派手な動きでの魅せ方もありますが、開さんはそうではないですよね。
派手な彫物は一見目をひきますが、飽きがきます。
開さんの魅力は、派手過ぎず飽きがこないという所でしょう。
何年経っても飽きの来ない味わいのある彫物が、淡路彫と言えるのかもしれませんね。
私もそういう物が彫れるよう、これからも淡路彫を探求していきたいと思います
動きがなくピシッと止まっている(踏ん張っている)部分と、流れている部分が明確だからこそ、より明確にその風の動きが視覚化されているように感じます。足元の袴?がなびいていたら、逆に胡散臭くなるかもしれません。そのあたりのセンスが素晴らしい!
派手すぎない動きのつけ方に魅了されます。サマや土呂幕の中で風が流れている様子などが目に浮かんできますね。