開さんの素晴らしい所は挙げるとキリがありませんが、その一つが木の枝振りです。狭間などでは付け木をするのが一般的ですが、地板に彫る木の幹と付け木にする葉の部分とのバランスが絶妙です。私も何百回と絵を描き、彫ってきましたが、なかなかこうはいきません。狭間の木の枝振りは、淡路彫の見所ですね。
どれだけ見ても飽きない趣がありますね。盆栽の葉ってこんな感じの比率で出てきますよね。何か共通するものを感じます。全体を見ると、まず人物に焦点が合うのですが、その背景には見事な枝振りの松や紅葉がある。そして、その松や紅葉も丁寧に表現されている。見事なバランスですね。