開さんの素晴らしい所は挙げるとキリがありませんが、その一つが木の枝振りです。狭間などでは付け木をするのが一般的ですが、地板に彫る木の幹と付け木にする葉の部分とのバランスが絶妙です。私も何百回と絵を描き、彫ってきましたが、なかなかこうはいきません。狭間の木の枝振りは、淡路彫の見所ですね。
どれだけ見ても飽きない趣がありますね。盆栽の葉ってこんな感じの比率で出てきますよね。何か共通するものを感じます。全体を見ると、まず人物に焦点が合うのですが、その背景には見事な枝振りの松や紅葉がある。そして、その松や紅葉も丁寧に表現されている。見事なバランスですね。
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構図を決める下絵は始めに材へ直接に木目を見ながら当てていくと思っていますが、ここまで素晴らしいバランスで表現するには始めにしっかりとした絵画を描いてから材へ転写しているかの様です。
でも手順でいえばそんな“原画”は無く、むしろ明確な線でもない頭の中で描いたイメージを木の中から掘り起こす様に彫っていかれた…と聞いたことあります。
それがここまで緻密に、またその感性が親子で共有できてた様な出来栄え…
彫物を拝見する時、何をしたくてこう彫ったんやろ?って見方をよくしているのですが、開さんのはもう完璧に完成されていて、自分では彫師さんの思惑に行き着けない深すぎる世界となっています。
またこれを機会にしっかり勉強させていただきたいです。
どうぞ宜しくお願いいたします。
稲村ケ崎の場面かと思いますが、モミジの枝ぶりなどを見ると、木を波のように表現しているのでしょうかね。
ホンマ素晴らしいですよねー
よく見るとそんな枝の生え方せえへんやろと思うのですが、全体的に見れば凄く自然に見えるんですよねー